r.g.b(反抗期)

さて、ところで、なんの話をしよう






ゆだねることは難しい


パス


どうしてもなんとかしようとしてしまう


パス


やりきりたいこのまま


パス


もうすぐ朝がくる


パス


負えない責任なんかいらない


パス


まだやれる


パス  (電車のドアが開く)


優しくなんかなりたくない


パス  


断りたくもない


パス  (子どもがみてる)


やってみせる


パス


パス


パス  (パスをする)





まだ知らない夏

最近よく夢をみる

思い出そうとするそばから忘れていく感覚と寝ぼけた頭で戦って

あきらめたみたいに洗濯機をまわす

 

朝ごはんをつくっても つくり終わったころにはもう満足してしまっていて

食べることが作業のようになってしまう朝がある

 

今年の家の前のちいさなお祭りに、ちいさな亀はいなかった

 

祭りのあとの夜中の屋台が好きだ

昼間の喧騒が聞こえてくるような静寂

 

私にはやっぱりまだ知らない夏

 

もてる力ぜんぶ 使いきってしまうくらいの日々を

私たちいつか忘れてしまうなら

何ができるだろう

 

そんなことを考えている 

 

ありとあらゆる場所でのナンセンス

私の侵したこと


それにどんな文句があっても誰かのせいにはしたくないから

誰にも何にも属したくはないと思うことがある

よくある


この時、この場所にいて

騒がしい人も、そんな関係も


考え直したほうがいいですよ


例えば私はそう思う



内ではなく

外からなら言えることがもしもあるならば

そのためだけにでも外にいたい


私はただ惚れただけ

他には何もない


ただそれだけの理由でいつもここにいます



矛盾を笑ってくださいね


できれば、それだけの脳みそがあるなら黙ってください




知らない夏

 
夜になれば涼しくなる
 
昼間は、まだ5月だっていうのにひどく暑い一日だった
 
目が覚めると、
テーブルには空のペットボトルが転がっている
カーテンが揺れる窓の外は暗い
 
 
 
 
はじめての引っ越しをして3ヶ月が経つ
家のすぐ前の通りでは、この時期小さなお祭りがあるらしい 十数個の屋台が並んでいる

知らない夏がはじまっている
 

開け放したままの窓
外では子どもたちの声が騒がしい
寝転んだ足の先に夜風があたる
喧騒の中で眠りに落ちるのが一番気持ちいいということを私は幼い頃に知った
絶好の機会を逃してはいけないと寝転んだところまで
 
ー記憶は途切れる
 
 
夜のベランダからは、いくつかのマンションがみえるー近くに高い建物がないので比較的見晴らしと日当たりが良いーそれが理由でこの部屋を選んだ
その中のまだついている明かりを数えるのが日課になった
 
さみしいけれど、心強い気持ちになる
ベランダのてすりに触れると、またさみしくなる
 
テレビを見なくなってから、テレビがすこし苦手になってしまったようで最近はもっぱらラジオを聴いている
おじいちゃんの使っていたラジオ
 
真夜中のラジオにはDJがいない
 
そういう類のことをやさしいと感じることがある