夏の終わり なんてことないある夜の話

半分の月は少しオレンジがかって、

絵に描いたよう、溶き卵みたいな薄雲がかかってた

 

大きなトラックが通ると、大きな橋も揺れる

おもしろがって橋の上でジャンプすると、やっぱり、橋は揺れた

 

話す言葉も話題もなんだってよくて、もう言葉じゃなくてもいいみたい

聞いてたって、聞いていなくたってよくて

わけのわからない歌を うたったりして笑っていた