景色を変える

 

例えば

歩道を歩いているなら、その端のちょこんとしたブロックに乗ってみる

すりガラスの窓を少し開けてみる

秋の風がゆっくりと部屋の中に入ってくる

 

そんな風にして

それだけで見えなかったものは見えるようになると私は思う

 

目をぎゅっと瞑ってみて

まぶたを開いて

視界がひらける

 

そこに在ったんだということに気づける

 

 

目を瞑る前と

世界が何も変わっていないのは、安心? それとも?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の使っているカメラのレンズはズームできない

単焦点レンズという

 

被写体に寄りたければ、当然その分、歩み寄らなければいけないし

もっと引きたければ、その分、離れなければいけない

必要なら、壁によじ登ったり、地面に寝転んだりする

 

自分の足と腕と感覚が頼りです 単焦点レンズ

うん、私にぴったり合ってるなぁ。

 

これからの人生、何日、何ヶ月、何年かなんて知らないけれど

私は何が撮れるだろう

それが、とても楽しみなんだ